企業方針の理解が必要な正社員エンジニア

IT系企業では実績をあげていくことが欠かせないため、有能な人材を現場に投入するために様々な形で人材を起用している。正社員が基本であるものの、アルバイトや派遣の人材を雇うことも多く、フリーランサーを現場に投入することも珍しくない。企業として注力しているプロジェクトが佳境に入ると特に増員が必要になるため、こういった人材が集められることになる。その結果として現場には様々な立場で働くエンジニアが集うことになり、多様な考え方を持った人達が切磋琢磨しあってより良い形でプロジェクトの完成が実現できるようにマネジメントされていくのである。

この際に正社員のエンジニアが他の立場の人と異なるのは、企業とのつながりが強いことに他ならない。企業として進む方向性を理解して、それに従ってプロジェクトが進行するように舵をとる役割が求められることが多い。そのために必要となるのはプロジェクトが開始された背景知識やそれまでの変遷の状況を詳しく正確に理解していることだけでなく、企業方針を理解していることである。

企業として最終的にどのような姿になっていくことが求められているのかを理解して、他の立場にある人たちの仕事をコントロールし、企業方針に忠実な成果をあげられるようにすることが正社員の役割である。仕事をするための基本的なスキルに加えて、他の立場で現場に来ているエンジニアの意識を企業方針に沿うように促していくことが求められていることは理解が必要だろう。